このページの情報のみでの登山はできません。必ず、正確な地図をご持参ください。
コースタイムはあくまでも目安です。また、休憩時間は含まれていません。
登山ルートに関する詳細は、かならず地図およびガイドブックをご覧ください。
上高地(かみこうち)から横尾(よこお)、涸沢(からさわ)を経由する、最も一般的なルートです。途中の各所に山小屋がありますので、体力に応じて日程を組むことが出来ます。
ザイテングラートの登りは、岩稜帯に不慣れな方だときつく感じるかもしれません。
途中で1泊するのが一般的です。
パノラマコースは、夏期に入っても多量の残雪がある場合があります。恐れ入りますが涸沢ヒュッテ様・涸沢小屋様へお問い合わせください。
途中に小屋はなく、また登りでは沢筋で迷いやすい箇所があるため、ルート経験者との同行をおすすめします。
新穂高温泉(岐阜県側)を登山口とし、上高地からのルートとはひと味違った山行が楽しめます。
年によって残雪等のルート状況が大きく変わります。
8月に入っても残雪がありアイゼンが必要な場合があります。登山道状況のページを参考にしてください。
岳沢(だけさわ)から「重太郎新道(じゅうたろうしんどう)」を通り、紀美子平(きみこだいら)・前穂高岳を経て奥穂高岳へ向かうルートです。
ダイナミックな稜線を歩き、二つの穂高の頂を踏むことが出来ます。
前穂高岳と奥穂高岳の間は吊尾根(つりおね)と呼ばれています。岩場が続くので転落事故に注意してください。
また、岳沢・重太郎新道の長く続く登り(下り)では、とくに天候の悪いときには注意を払ってください。。
いわゆる「槍穂高縦走」。
槍ヶ岳から大キレットを超え、奥穂高岳まで縦走するルートです。
基本的には3泊以上必要なルートです、体力と日程には十分な余裕を!
高度感があり、気の抜けない岩場がずっと続きます。転滑落に注意。難所を越してほっとした際、事故が多く起こります。
大キレットは蝶・常念方面から見るとおり、かなりの高低差のある岩場縦走です。
そして北穂高岳の切れ落ちた滝谷はアルピニストなら一度見てみたいもの。
また、大キレットよりも、北穂~涸沢岳間の方が難しい岩場だった、という声もたまに聞かれます。
このルート上は、適度な間隔で小屋がありますので、柔軟な宿泊計画ができます。
逆ルートでももちろん可能ですが、コースタイムやルートの上り下りによる難易度が変わってきますので、地図等でよくご確認ください。
いずれも稜線上は高度感があり、岩稜帯の迫力十分です。天候等によるルート状況を判断できることが必要です。
長く険しく、適切な現場判断が必要とされる、厳しいルートです。
地図上では一般登山道とはされていません。
エキスパートの方のみご計画ください。
体力、判断力、岩稜歩行技術などが求められます。ロープを使用し、確保しながら歩く方が多いです。
西穂山荘~穂高岳山荘間には、小屋はありません。
また、エスケープルートは天狗のコルからの下りのみです(通常の登山道ではないので手入れされておらず、道は荒れています/遅い時期まで残雪がある場合があります)。
最近はとくに事故が多く、また救助も困難な箇所が多いです。
逆ルートではコースタイムやルートの上り下りによる難易度が変わってきますので、地図等でよくご確認ください。
いつかはジャンダルムを超えて…。穂高岳山荘のロビーではそんな会話がちらほら聞こえてきます。
穂高岳に初めて登山するのであれば、
この2点を前提に、計画を立てるようにしましょう。
また、ザイテングラートについては急峻な岩場で、鎖場やハシゴ場があり、大変高度感がある場所であることを認識しましょう。
本谷橋より先は、距離に対して高度差が大きくなります。荷物が重い場合、それだけで体力を消耗します。
日数が十分にあれば、より柔軟に計画を考えることができます。少ない日数での日程計画のポイントは以下です。
(1)お住まいから上高地への移動、宿泊
ex.1)午後に移動し、松本、平湯、上高地等で前泊
ex.2)朝から移動し、上高地から歩いて明神、徳沢、横尾で宿泊
(2)1日目の行動予定
ex.1)朝に上高地から歩き始め、涸沢で宿泊
ex.2)朝に明神、徳沢、横尾から歩き始め、穂高岳山荘で宿泊
(3)2日目の行動予定
ex.1)朝に涸沢から歩き始め、奥穂高岳登頂。後、涸沢、横尾、徳沢まで下山。
※上高地まで下山は、かなりハイペースでなければ困難
ex.2)朝に穂高岳山荘から歩き始め、奥穂高岳登頂。後、横尾、徳沢、上高地まで下山。
※上高地到着が早ければ、交通手段があればその日のうちに帰宅を計画できる場合がある
これ以上に日程がとれるようであれば、比較的余裕を持って山行が出来るでしょう。
また、日程にはなるべく予備日(最終日の余裕)を設けることが推奨されます。
以上を参考に、決して無理のないように登山計画をしてください。
当日の天候や体調などの状況によって、臨機応変な行動をこころがけてください。
私たちは、皆さんの穂高登山が、楽しく安全な山行となることを願っています。